11月は「人材開発促進月間」|職業能力開発について学び、考えてみよう
厚生労働省では、職業能力の開発・向上の促進と技能の振興を目指し、11月を「人材開発促進月間」、11月10日を「技能の日」としています。元々は、労働省時代の昭和45年に「技能五輪国際大会」がアジアで初めて日本で開催されたことを記念して、開会式が行われた11月10日を「技能の日」、11月を「人材開発促進月間」と定めて現在に至ります。
職業能力開発とは?
職業能力開発とは、仕事に役立つ能力やスキルを身につけるための学習活動です。以前は、「20年学び、40年働き、20年休む」といわれていたように、「学ぶ・働く・休む」という人生モデルでした。現在は「生涯を通じて学び続けていく」リカレント教育がおこなわれ、学校を卒業後も学び続けていく、仕事と交互に学び・教育を受けていくことを目指しています。
一方で、ここ数年のITの普及、AIの進化に伴い、これからは「リスキリング」の時代と言われています。リスキリングとは、「職業能力の再開発や再教育といわれ、デジタル技術の力を使いながら新しいスキルを身に付け、現状の業務を少しずつ改変していくスキルです。
「リスキリング」の必要性
世界経済会議(ダボス会議)では、2018年から3年連続で「リスキル革命」と銘打ち、「2030年までに全世界で10億人をリスキリングする」宣言しています。一時期、「現在の仕事の半分は10年後になくなっている」というフレーズが世間をにぎわせていました。
リスキル革命では、
「第4次産業革命により、数年で8000万件の仕事が消失する一方で9700万件の新たな仕事が生まれる」
という新たな可能性を秘めています。リスキリングをすることで生まれる仕事を意味しています。IT・AI・DX分野のエキスパートだけが必要なスキルではなく、すべてのビジネスパーソンにリスキリングは必要です。
なお、経済産業省もデジタル時代の人材政策に関する検討会にて、「組織内外におけるリスキリング」が論点として取り上げられています。それだけ注目され、必要とされているリスキリング。これから企業のDX教育も加速化していきます。だからこそ、時代に合わせたリスキリングについて考えていく必要があります。
学びの秋、人材開発促進月間の11月
11月は、学びの秋でもあり、人材開発促進月間です。あなたが納得感ある健やかに豊かなより良いキャリアを育むために、長く働き続ける必要とされる存在でいるためにリスキリングのことについて考えてみませんか?
リスキリングについてもっと知りたい方は、以下のブログ記事もご参考ください。